セウォル号沈没事故、検察側は船長に死刑を求刑し、乗員3人には終身刑を求刑
韓国で今年4月に起きた旅客船セウォル号の沈没事故で殺人罪に問われた船長のイ・ジュンソク被告らの公判が27日に開かれ、検察側はイ被告に死刑を求刑、乗員3人には終身刑を求刑した。
韓国で死刑は極めて異例。過去に政治目的で利用されて反発が強まり、この17年間、死刑は執行されていない。
イ船長と3人の乗員は、救命ボートやライフジャケットなどの装備を利用せず、乗客に対する避難の呼びかけも行わなかったとして殺人罪で起訴されていた。
また、事故当時、かじを握っていた女性乗員は、禁錮30年を求刑された。
公判は27日で結審し、後日判決が言い渡される。
4月16日に起きたセウォル号の沈没事故では修学旅行中だった高校生多数を含む294人が死亡した。まだ10人が行方不明になっている。
この事故をきっかけに、安全基準の甘さや多数の乗客を救助できなかった当局に対する批判が韓国国内で広がった。
【元記事】
http://www.cnn.co.jp/world/35055738.html
我が身だけは助かろうと救援処置を取らずに逃げ出した船長や乗員の罪は非常に大きいが、
安全基準に満たない過積載の船を利益至上主義でほったらかしにしていた船会社や
自国のメンツを保つ為に日本からの救助を頑なに断り続けた朴槿惠大統領の間違った判断も
船長や乗員と同じくらいの罪が問われるべきものではないだろうか。
船長や乗員だけに罪を負わせて終止符を打つのではなく、
韓国に蔓延する歪んだ体質を根本的に変えなければ、また同じ悲惨な事故が起きるのではないか。